毎日100万円使っても約13年。
「46億円って……そもそも、そんな大金がどこから出てきたの?」
『聖闘士星矢』や『リングにかけろ』で知られる漫画家・車田正美さんをめぐり、驚きの金額が報じられました。
2026年9月2日、車田正美さん側は、長年仕事を任せていた元マネージャーらによって関連会社3社から巨額の資金が流出したとして、損害賠償を求める訴訟を起こしたことを明らかにしました。
車田さん側が主張している損害額は、なんと約46億8600万円。
エゲツな…
あまりにも大きな金額だけに、
「そもそも46億円ものお金はどこから?」
「『聖闘士星矢』の印税だけでそんなに稼げるの?」
「ライセンス収入って具体的に何のお金?」
と気になった人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、今回の約46億円は、車田正美さん個人の年収でも、『聖闘士星矢』の漫画印税だけを示した金額でもありません。
その背景をたどると、漫画の売上だけでなく、フィギュアやゲーム、海外での商品化されるグッズなど、車田正美さんの作品をめぐって長年動いてきた巨大なビジネスが見えてきます。
今回は「46億円はどこから?」という疑問を中心に、漫画家に入る印税とライセンス料の違いまで分かりやすく整理します。
入ってくる金額をちゃんと把握してないから、〇〇円入ってきたっていうのを嘘つかれてもわかんないんだろうな…
全部自分でやるわけにもいかんし、信頼をいいように利用した一平極まりない事件— 販売員A (@hanbaiAsan) September 2, 2026
車田正美の46億円はどこから?
この方が聖闘士星矢の作者・車田正美さん
約25年間、家族同然に信頼し、経理や対外業務を任せていた元マネージャーらに約46億8600万円を横領されたとして提訴
車田さん側によると
会社から無断送金
「NEXT WING」とよく似た別会社を作り、本来入るはずのライセンス料をそちらへ入金…— 目頭 (@Awakend_Citizen) September 2, 2026
まず押さえておきたいのが、「46億円」という数字の意味です。
車田正美さん側の主張によると、少なくとも2018年ごろから2024年までの間に、著作権などを管理する関連会社3社から資金が流出し、その損害額が合計約46億8600万円にのぼるとされています。
車田正美さん個人の銀行口座に46億円が入っていた
という話ではありません。
また、
『聖闘士星矢』の漫画印税だけで46億円稼いだ
という意味でもありません。
複数の会社で何年にもわたって動いていた資金のうち、車田さん側が不正に流出したと主張している総額が約46億8600万円ということです。
そして今回の報道を理解するうえで重要なのが、「ライセンス料」というお金です。
車田さん側は、会社口座からの無断送金だけでなく、本来関連会社へ支払われるはずだったライセンス料が別会社へ振り込まれていたケースもあったと主張しています。
つまり車田正美さんの作品は、単行本が売れた時だけお金を生むわけではなかったのです。
聖闘士星矢の印税はいくら?
今更知った聖闘士星矢の再開……
あの終わり方させてなんやねんw pic.twitter.com/2HfvvnBmxS— シャア・アブノーマル🗾࿐✩.˚ (@175Abnormal) September 1, 2026
まず分かりやすいのが、漫画の印税です。
『聖闘士星矢』の単行本や電子書籍などが販売されると、契約内容に基づいて著者側に印税が支払われます。
『聖闘士星矢』シリーズは、累計発行部数5000万部を超える世界的大ヒット作品として知られています。
5000万部と言われても金額の規模がイメージしにくいので、ここで単純計算してみましょう。
仮に1冊500円だったとすると、
500円 × 5000万部 = 250億円
となります。
つまり、単純計算では販売価格ベースだけでも250億円規模です。
もちろん、これはあくまで作品が動かした金額をイメージするための参考値です。
5000万部すべてが500円で実際に販売されたわけではありませんし、国内版や海外版、電子書籍、時代による価格差などもあります。
そして何より、
250億円が車田正美さん本人に入ったわけではありません。
漫画の販売価格すべてが作者の収入になるわけではなく、出版社や書店、取次などにも売上が配分され、その中から契約内容に基づいて著者に印税が支払われます。
車田正美さん本人の印税率や印税総額は公表されていません。
そのため、
「『聖闘士星矢』の印税だけで○十億円稼いだ」
と断定することはできません。
それでも、5000万部という数字を金額に置き換えると、『聖闘士星矢』がどれほど巨大な作品なのかが分かります。
しかも重要なのは、この250億円という参考値に、フィギュアやゲーム、アニメ、海外で商品化されたグッズなどの売上は含まれていないということです。
漫画だけでもこれほどの規模。
さらにその外側に、何十年も続いてきた「作品を使ったビジネス」が存在します。
ライセンス収入とはどんなお金?

今回の「46億円はどこから?」を考えるうえで、漫画の印税以上に分かりにくいのが「ライセンス料」です。
簡単にいうと、
企業が『聖闘士星矢』という作品やキャラクターなどを使ってビジネスをするため、契約に基づいて支払う「使用料」のようなお金
です。
たとえば玩具メーカーが、
「ペガサス星矢のフィギュアを作って販売したい」
と考えたとします。
人気キャラクターだからといって、勝手に商品化できるわけではありません。
関係する権利を確認して商品化の契約を結び、その条件に応じて使用料などが権利者側へ支払われます。
ゲームも同じです。
ゲーム会社が『聖闘士星矢』の作品名やキャラクター、世界観などを利用したゲームを展開する場合も、関係する権利者との契約が必要になります。
つまり『聖闘士星矢』には、
漫画が売れる → 印税
だけではなく、
- フィギュアや玩具になる → 商品化に伴う収入
- ゲームになる → 権利利用に伴う収入
- 海外で商品化される → 海外ライセンスに関する収入
など、複数のお金の入口があるわけです。
もちろん、商品やゲームの売上がそのまま車田正美さん側へ入るわけではありません。
作品によって出版社やアニメ会社など複数の権利関係者が関わることもあり、実際に誰へいくら支払われるかは、それぞれの契約によって異なります。
だからこそ、
「フィギュアが○億円売れたから、車田さんに○億円入った」
と単純計算することはできません。
ただ、漫画が売れた時だけではなく、作品やキャラクターが使われることで別のビジネスが生まれるという点が重要なのです。
聖闘士星矢は海外でも稼ぎ続けている?
これ車田先生だけに限らず、尾田先生とか大丈夫なのだろうか?聖闘士星矢は、中国でも人気?あるみたいだから作品がどうなるか心配…
— 幸 (@mail828_luci) September 2, 2026
『聖闘士星矢』の大きな特徴が、海外人気です。
1980年代に誕生した作品ですが、漫画だけでなく、アニメ、ゲーム、フィギュアなどさまざまな形で世界に広がってきました。
今回の報道でも、中国や東南アジアなどで現在も『聖闘士星矢』関連商品が販売され、ライセンス料が発生していることが伝えられています。
さらに今回の訴訟では、車田さん側が中国企業とのライセンス契約に関係する資金についても問題があったと主張しています。
ここが「46億円はどこから?」という疑問を考えるうえで大きなポイントです。
たとえば海外企業が、
「『聖闘士星矢』のキャラクターを使った商品を販売したい」
となれば、権利関係を確認したうえで契約を結びます。
そして、その契約内容に応じて作品利用に関するお金が動くことになります。
つまり『聖闘士星矢』は、
漫画の連載が終わったら収入も終わる
というタイプの作品ではありません。
新しいゲームが作られる。
フィギュアが発売される。
海外でグッズが商品化される。
新しい映像作品が展開される。
作品が別の形で使われ続ければ、それに伴って権利ビジネスも動く可能性があります。
『聖闘士星矢』は単なる「5000万部売れた漫画」から、作品名やキャラクター、世界観そのものが価値を持つ巨大IPへ成長したということです。
なぜ46億円もの流出に気づかなかった?
これと似た話は赤塚不二夫にもあったなあ。 マンガ家は世事に疎いから、騙されちゃうんだよね。水木しげるはことお金に関することはしっかりしていて、経理と帳簿作成は兄嫁と弟と、信頼できる身内に任せていた。
— 左衛門尉健介 (@yasukichi0400) September 2, 2026
これだけ巨額のお金が動いていたとなると、
「なぜ約46億円もの規模になるまで気づかなかったの?」
という疑問も出てきます。
入ってくる金額をちゃんと把握してないから、〇〇円入ってきたっていうのを嘘つかれてもわかんないんだろうな…
全部自分でやるわけにもいかんし、信頼をいいように利用した一平極まりない事件— 販売員A (@hanbaiAsan) September 2, 2026
車田正美さんは漫画や創作活動に集中するため、長年、経理や対外交渉などを元マネージャーに任せていたとされています。
元マネージャーとは約25年にわたる付き合いで、車田さんが非常に信頼していた人物だったと報じられています。
車田さん側の主張によると、元マネージャーは会社の経理だけでなく、外部企業との交渉窓口なども担っていました。
さらに会社口座からの無断送金や、本来関連会社へ入るはずだったライセンス料を別会社へ振り込ませるなどしていたとされています。
横領犯は、別会社をたてて、そこに版権料などを振り込まさせてたみたいね。
これやられると把握するの難しいっす
最近この手の横領増えてきてますね。— 馬喰町 (@rioreia) September 2, 2026
つまり、
46億円が一度に消えたわけではありません。
2018年ごろから2024年までの約6年間にわたり、複数の資金移動などが積み重なった結果、車田さん側が主張する損害額が約46億8600万円になったという構図です。
そして発覚のきっかけになったのは、東京国税局による税務調査だったと報じられています。
車田さん本人が口座残高を見て気づいたわけではありませんでした。
車田さん本人も会見で、会社口座に10億円を超える規模のお金が入っているとは思っていなかったという趣旨の発言をしています。
作品をめぐるビジネスが本人の想像以上に巨大化する一方、そのお金の管理や対外交渉を長年信頼してきた人物に任せていた。
この構造が、巨額の資金流出を把握するまで時間がかかった背景にあるとみられます。
ただし、約46億8600万円という損害額や元マネージャーらの具体的な行為については、現時点では車田正美さん側の主張です。
今後、裁判で審理されることになります。
46億円なのになぜ請求は28億円?
車田先生、小宇宙を燃やしてください
セブンセンシズに目覚めればカネは見つかる
星矢なら納税を諦めない
元スタッフを見つけ出して黄泉比良坂へ落としましょう— ハムス太パパ (@5OF3MTTTKR3IH7c) September 2, 2026
今回の報道を見て、もう一つ疑問になるのが、
「46億円の損害なのに、なぜ約28億円しか請求していないの?」
という点です。
理由はシンプルです。
車田さん側によると、約18億円はすでに回収されているためです。
数字を整理すると、
約46億8600万円
- 回収済み約18億円
= 約28億8600万円
となります。
そのため今回の訴訟では、残る約28億8600万円について損害賠償を求めています。
「46億円」と「28億円」という2つの数字が報じられているため分かりにくく見えますが、別々の被害額というわけではありません。
まとめ
新庄といい大谷といい矢沢といい鳥山といい車田
才能ある人はそのせいでお金の管理まで手が回ろんのやろね
信頼できる人でも大金目の前で変わってしまうんやろな— たまじ (@XEP9RshhdsTfoMn) September 2, 2026
車田正美さん側が主張している約46億8600万円の損害は、『聖闘士星矢』の漫画印税だけを示した金額ではありません。
『聖闘士星矢』はシリーズ累計5000万部を超える大ヒット作品です。
仮に1冊500円として単純計算すると、
500円 × 5000万部 = 250億円
となり、漫画だけでも販売価格ベースでは250億円規模になります。
ただし、これはあくまで作品の市場規模をイメージするための参考値であり、250億円が車田正美さん本人に入ったわけではありません。
さらに『聖闘士星矢』には、漫画の印税以外にも、フィギュアや玩具、ゲーム、海外での商品化など、作品やキャラクターの利用から生まれるライセンスビジネスがあります。
しかも、250億円という参考値には、そうした漫画以外の商品やサービスの売上は含まれていません。
「46億円ものお金はどこから?」
という疑問に対する答えは、
「『聖闘士星矢』の漫画印税だけで46億円稼いでいた」ではありません。
より正確には、漫画の印税に加えて、商品化や海外展開などに伴うライセンスビジネスを含め、車田正美さんの作品群をめぐって長年にわたり非常に大きなお金が動いていたということです。
一つの漫画から始まった『聖闘士星矢』が、約40年後もゲームやフィギュア、海外商品などへ広がり続ける。
今回の「約46億円」という衝撃的な数字からは、事件の大きさと同時に、『聖闘士星矢』が世界規模の巨大IPへ成長していたことも改めて浮かび上がってきます。


