うなぎ弁当で集団食中毒発生!原因は黄色ブドウ球菌。感染経路は?

うなぎ、アイキャッチ画像 ニュース

横浜の京急百貨店内にある「日本橋鰻伊勢定」で販売された、うなぎ弁当などを食べた計161人が体調不良を訴え、90代の女性1人が死亡してしまいました。

夏場に多くなる食中毒ですが、デパ地下にある老舗で何故このような集団食中毒が起きてしまったのでしょうか?

その原因と感染経路、そして家庭でも役立つ予防法について調査しました。

引用元:YouTube

原因は黄色ブドウ球菌

横浜市は、黄色ブドウ球菌による食中毒と判断しました。(90代女性死亡との因果関係は不明としている)

黄色ブドウ球菌という言葉は、一度は聞いたことがある人も多いと思いますが実際にどんな特性をもっているのでしょうか?

黄色ブドウ球菌とは?
  • 人や動物の傷口をはじめ、手指・鼻・のど・耳・皮ふなどに広く生息
  • 主な症状は、激しい吐き気・嘔吐・下痢・腹痛など
  • 潜伏期間は、30分〜6時間くらい
  • 30~37℃の温度帯で活発に増殖しやすい。
  • 菌は熱に弱く、十分に加熱すれば死滅する。
  • ところが、産生された毒素は非常に熱に強く、通常の加熱では破壊できない毒素(エンテロトキシン)をもっている

菌自体は弱いみたいですが、菌が作る毒素は熱に強く100℃で30分以上の加熱にも耐えるとのことなので一度毒素が産生されると取り除くことは困難なようです。

感染経路は?
では、どこから感染してしまったのでしょうか。
この菌は、皮膚、鼻や口の中、傷口、などに多く生息しているので主に人の手を介して食品が菌に汚染することが多いと思われます。
報道にもあるように、作業員20人中5人が手袋なしの状態で業務をしていたそうです。
(盛り付けの際には手袋を着用しなければならないが、実際はしていなかった)
調理の前や調理中に全く手洗いをしない従業員がいるなど、十分な手洗いが行われていなかったという事実が新たに発覚しました。
この事実から、もちろん断定は出来ませんが人の手を介して食品が菌に汚染された可能性が高いのではないかと想像されます。
または、せきやくしゃみなどによる飛沫感染も考えられますが、食品を扱う業務中にマスクをせず大声で話すことは常識的にみても考えにくいのではないでしょうか。
予防方法
  • 手指の洗浄・消毒を十分に行う
  • 帽子やマスク手袋を着用
  • 調理器具の徹底消毒
  • 食品は10℃以下で保存し、菌が増えるのを防ぐ
当たり前のことですがこれらを徹底することで、今回のような集団食中毒も防げたのかもしれません。
最後に
今の時点で感染経路の特定はされていませんが、一部の作業員が手袋なしで業務をしていたことに驚きを隠せません。
土用の丑の日にあわせて、事前に大量に準備していたのでろうと思われます。
もしかすると、そこで菌が増殖したりする可能性が高くなるリスクも考えられますね。
適切な調理、保存をしていれば今回のような食中毒は起きなかったかもしれません。
消費者の安全を第一に考え、労働環境の見直しも含め、食品を扱う企業として衛生管理を徹底して欲しいものです。
まだまだ暑い日が続きます、食中毒はどこにでも起こりうるので家庭内でも予防を徹底したいですね。
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