田久保真紀 の経歴と除籍の波紋!プロフィール虚偽で市政が大混乱

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伊東市初の女性市長として注目を集めた田久保真紀(たくぼ まき)氏。

市民目線を掲げ、しがらみのない政治を訴え続けてきた彼女に、

思わぬかたちで降りかかった“大学除籍”の波紋がいま、市政の根幹を揺るがしています。

もともと政治家志望ではなかった彼女が、なぜ市民の支持を集め、市長の座にまで登り詰めたのか。

その背景には、地域開発への違和感や、市民の声が届かない行政への苛立ちがありました。

「生活者政治」の象徴として選ばれた存在が、いま信頼という土台ごと崩れようとしているのです。

この先に何が起きるのか——
田久保真紀市長のこれまでの経歴について調べてみました。

田久保真紀の型破りな経歴

市広報「東洋大学法学部卒業」は本人確認の上…田久保真紀・伊東 ...引用元:東京新聞

静岡県伊東市。

市のトップに立ったのは、地元出身の田久保真紀氏。

55歳、女性としては同市初の市長です。

彼女の当選がニュースとなったのは、単に「女性市長だから」ではありません。

その経歴の“異質さ”と“生活者としての視点”が、多くの市民の共感を集めたのです。

千葉県船橋市で生まれ育ち、中学時代に伊東市へ転居。

高校卒業後、東洋大学に進学しましたが、やがて中退——いや、実際には“除籍”という扱いでした。

その後の彼女は、華やかなキャリアとは無縁。

20代でバイク便のライダー
その後、イベント派遣会社で営業を経験
そして30代を迎える頃広告業界で独立

そして40歳を目前にした2010年、田久保氏は伊東市にUターン。

「Cafe SORA(カフェ・ソラ)」という名前の小さな喫茶店を、観光地・伊豆高原でオープン。

住所:静岡県伊東市富戸
アクセス:城ヶ崎海岸駅から徒歩10分
2025年8月現在休業中

この店は、観光客よりもむしろ地元の人たちが気軽に集う市民の居場所として、地域内での存在感を徐々に高めていきます。

「誰もが話せる場所をつくりたかった」と語るその姿勢は、後の政治活動にもつながっていくことになります。

さらに、田久保氏の名が地域で注目を浴びる契機となったのが、

2018年の「伊豆高原メガソーラー計画」でした。

環境に負荷をかけるとして一部住民が反対の声を上げる中、

彼女は「伊豆高原メガソーラー訴訟を支援する会」の事務局長として表に立ちました。

「地域に生きる人の声が、開発の論理にかき消されてはいけない」

このときの言葉が、市民の胸に深く響いたのです。

こうした草の根の活動が積み重なり、2019年に市議会議員として初当選。

当初は無所属、後ろ盾もない“ど素人”政治家でしたが、彼女の言葉は飾らず、地に足がついていました。

2期6年の市議経験を経て、市民の後押しのもと、市長選に出馬。

現職との一騎打ちの中で掲げたのは、「しがらみのない市政」と、約42億円を投じた新図書館建設計画の見直しでした。

選挙期間中、田久保氏の言葉には一貫して「私たち」という主語が使われました。

「市民と一緒に歩む市政をつくりたい」

そのシンプルな訴えは、多くの人の心を動かしました。

結果、接戦を制して当選。

市民は“地元出身・異色のキャリアを持つ女性市長”に未来を託したのです。

しかし、この輝かしい初当選のわずか1ヶ月後、市政を揺るがす事態が発覚します。

それが、プロフィールに記された「学歴」に関する一文でした。

卒業と信じていたが除籍

期待と注目の中で幕を開けた田久保真紀市政。

そのわずか1ヶ月後、静岡県伊東市は思わぬ騒動に見舞われることになります。

きっかけとなったのは、6月上旬、市議会議員全員に届いた匿名の怪文書でした。

封筒には差出人不明のまま、「田久保市長の学歴に虚偽がある」という告発が記されていました。

この一通の怪文書は、同月行われた6月定例会で議題にのぼり、議会内で追及が始まります。

市長本人もその存在を認識し、問題の経歴について自ら確認を取ることを決意。

6月28日、田久保氏は母校・東洋大学を直接訪れ、卒業証明の有無を申請しました。

そして、その場で知らされたのが、驚くべき事実。

「あなたは本学の除籍扱いであり、卒業した記録はありません」

大学側の正式回答により、彼女は初めて自身が“卒業していなかった”ことを知ったといいます。

除籍とは、学生本人の意思ではなく、大学側の判断によって在籍資格を失った状態を指します。

長期欠席、学費未納、必要単位の未取得などが理由で、自己都合での中退とは異なります。

“除籍”となった学生には、当然ながら卒業証書も学位記も交付されません。

この報告を受けた市議会側の動きは素早く、7月には百条委員会の設置が決定。

議会の調査権限のもと、田久保市長本人も出席し、詳細な事実確認が進められました。

その証言の中で、かつて田久保氏が「自分は卒業していない」と知人に話していた可能性があることも明かされます。

百条委で証言した知人は、「何年も前に“卒業はしてないと思う”という言い方をされていた」と回想。

これが事実ならば、今回の“知らなかった”という主張と矛盾する可能性が浮上します。

さらに追い打ちをかけたのが、市が発行した7月号の広報誌の記載内容でした。

そこには堂々と「東洋大学法学部卒業」と記されていたのです。

また、選挙前に報道機関から求められた経歴票にも、「東洋大学法学部経営法学科卒」と明記されていました。

本人は7月中旬の記者会見で次のように釈明しました。

正直なところ、卒業したかどうかを確認したことがありませんでした。
長く通わずにいたので、記憶も曖昧だった。

「ただ、選挙公報や演説などで“東洋大学卒”とは一度も言っていません」

確かに、選挙活動における公的文書には学歴の記載義務はなく、選挙公報にも明記はありませんでした。

しかし、報道機関への経歴票に“卒業”と記載し、市の広報誌にもその情報が掲載されたことは事実です。

「自分では卒業したと思っていた」という説明では済まない——。

議会の中には、「本人が意図的に誤った情報を流したとは断定できない」と冷静な声もありました。

一方で、議会内ではすでに辞職勧告決議案が提出され、採決の段階に入っていることも事実です。

これは政治的パフォーマンスではなく、「説明責任を果たしていない」とする一部議員たちの強い反発の表れでした。

市民の声も、割れています。

「そんな小さなことで辞職なんて、やりすぎだよ」
「いや、トップが信用失ったら市政は成り立たない」
「学歴なんかより行動を見ようよ。でも嘘はダメ」

SNSでも、擁護と批判が錯綜し、情報が錯綜する中で、伊東市の行政そのものに混乱が広がっていきます。

皮肉にも、田久保市長が訴えてきた“しがらみのない政治”の象徴が、
今やたった一行のプロフィールによって、その正当性を問われているのです。

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メガソーラー反対運動から政界へ

彼女が「政治」という領域に足を踏み入れたのは、まったくの偶然からでした。

そのきっかけは2018年、

伊東市の観光名所・伊豆高原に突如浮上した大規模メガソーラー建設計画です。

総面積は約43万㎡にも及ぶとされ、計画地には森林が多く含まれていました。

自然環境の破壊や土砂災害のリスクを懸念した一部の住民が、声を上げ始めます。

とりわけ、対象地域は住宅地にも隣接しており、「日常生活への直接的な影響がある」として反対運動の輪は広がっていきました。

そのころ、田久保氏は地元で「Cafe SORA(カフェ・ソラ)」という喫茶店を営んでいました。

観光客よりも地元住民が集う、いわば地域の“井戸端”のような場所。

彼女は当初、ただの一店主として話を聞いていただけでしたが、やがてこの計画の問題点に強い危機感を抱くようになります。

「誰かがやらなきゃ、このまま押し切られてしまう」

そう感じた彼女は、自ら有志とともに立ち上がり、
「伊東市メガソーラー訴訟を支援する会」の結成に奔走。

事務局長として反対署名を集め、住民説明会や市議会の傍聴にも積極的に参加。

行政や事業者に対し、住民の立場から冷静に、しかし情熱を込めて訴え続けました。

この市民運動は、単なる反対表明では終わりませんでした。

「自然を守る」ことに加え、田久保氏は活動を通して次第に別の問題にも気づきます。

それは、地域の行政が市民の声を聞く構造になっていないこと。

「このまちは、すべて“上から”決められてしまう。それが一番の問題なんです」

そう語る彼女の言葉に、多くの市民が共感を寄せるようになりました。

2019年、田久保氏は伊東市議会議員選挙に立候補。

政党の推薦もなく、後援会も存在しない、完全無所属での挑戦でした。

手伝ってくれたのは地元の有志たち。

ポスター貼りもビラ配りも、すべてが手作りの選挙戦でした。

それでも、田久保氏は当選を果たします。

掲げたのは、「行政のプロでなくても、市民の代表は務まる」「現場の声を直接行政に届けたい」というシンプルな訴えでした。

政治経験はゼロ。

それでも、広告営業や飲食店経営を通じて培った“生活者の視点”と“現場感覚”が、強みとなっていたのです。

市議としての4年間、彼女は一貫して“住民目線”にこだわりました。

行政文書の開示請求を繰り返し、公共事業の透明化を訴えた
子育て支援や母子家庭へのサポート強化を提案
他の議員が触れない地域の細かな課題にも積極的に足を運び、声を拾った

ときには議会で孤立する場面もありましたが、「黙っていられない」と、声を上げ続けました。

特に注目を集めたのが、新図書館建設計画への検証要求でした。

約42億円を投じる巨大プロジェクトに対し、彼女はその必要性や財政負担の妥当性を問い直したのです。

「それだけの税金を投じる価値が本当にあるのか」
この問いは市民の間でも波紋を呼び、次第に市政全体への不信へとつながっていきました。

そして2025年、田久保氏は伊東市長選に出馬。

現職市長との一騎打ちとなったこの選挙で、彼女は「暮らしのリアルを政策に」「しがらみのない行政」を旗印に無党派層からの支持を集めていきます。

結果は僅差での勝利。

“生活者による市政の再構築”を掲げた市長が、誕生した瞬間でした。

もともと政治家を目指していたわけではありません。

それでも、生活の中で感じた違和感に正面から向き合い、声を上げ、動いた結果——。

田久保真紀は、市民から“代弁者”として認められる存在になっていったのです。

しかし今、その信頼の基盤を揺るがす事態が起きています。

“除籍”というたった一行の経歴が、彼女の歩みを問う材料になろうとは、誰が予想したでしょうか。

揺らぐ信頼と市民のリアルな声

田久保真紀市長を巡る「学歴除籍問題」は、報道の波を越えて、静かにしかし確実に市民の心にも影響を与え始めています。

いま、SNSや口コミを通じて匿名の意見が広がり、市政に対するさまざまな声が飛び交っています。

卒業か除籍か、どうでもいい。でも、なぜ最初に正直に言わなかったのか
ウソついたんじゃなくて、確認しなかっただけでしょ?
そんなことで引きずり降ろすのはどうかと思う

市民の反応は一様ではありません。

ある年配の男性は言います。

「自分の子どもにも“学歴詐称はダメだぞ”って教えてきた身としては、やっぱりショックだね。
ただ、今の市政が停滞するのも困る。複雑だよ」

一方、40代の女性は少し違う見方をしていました。

「彼女が市議の頃から知ってます。図書館のことも、一緒に声を上げたから。
あの人が一番市民に近い政治をしてきたのは事実。
でも、自分の学歴をはっきり把握してなかったって、やっぱり信じられない」

こうした“信頼の綻び”が生まれた今、市民の多くは、「事実」そのものよりも、「姿勢」の問題として受け止めている印象があります。

「市長が説明した内容が、今まで聞いてた話と微妙に違う気がするんだよな」
「ちゃんと記者会見を開いたのは評価する。でも、核心を避けてる感じもあった」

不信は、言葉よりも空気から広がるものなのかもしれません。

また、地元の飲食店などに足を運ぶと、話題は自然と田久保市長の進退に及びます。

「選挙のとき、“無所属で市民の味方”って言ってたのに、経歴でつまずいたらもったいないよな」

「今、市長が辞めたら市政はもっと混乱すると思う」

「市民が選んだんだし、任期までは責任を果たすべきじゃないか」

一部では皮肉交じりの声も上がっています。

一方で、騒動を冷静に受け止めようとする層もいます。

伊東市在住の30代男性はこう語ります。

「政治って、そもそも完璧な人がやるもんじゃないでしょ。
彼女が“生活者目線”でやってきたことは間違いない。
ただ今回は、“生活者としての甘さ”が出てしまったんだと思う」

SNS上でも、憶測や感情的な投稿が相次ぎ、議論が拡散。

「卒業してないのに“卒業”って広報に載せたらアウトでしょ」
「じゃあ議会がチェックしなかった責任は?」
「政治家叩きの材料にされてるだけ」

市政の混乱を喜ぶ人など誰もいません。

むしろ、市民の多くは「今後どうするのか」を注視しています。

そんな中、議会では辞職勧告決議案の審議が進み、田久保市長本人が答弁に立つ場面も。

賛否の入り混じる議場の空気は重く、誰もが“次の一手”を見極めようとしていました。

市長として残るのか、それとも身を引くのか。

その決断を見届けようと、静かに見守る市民の目が今、何よりも重くのしかかっています。

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