2025年8月、芸能界をざわつかせた「なかやまきんに君800万円詐取事件」。
表に立つ彼と、陰で支えるスタッフ——その間で何が起きたのか。
事件の中心にいるのは、かつてマネージャー補助として関わっていた飯尾雄一容疑者。
金銭のやり取りが生まれた背景や、信頼の構図、そして突如崩れた関係の行方には、多くの人が想像もしなかった現実が隠れています。
表舞台だけでは見えない裏側で、静かに進んでいた出来事とは。
なかやまきんに君と飯尾雄一の関係
なかやまきんに君といえば、唯一無二のキャラクターがすっかり定着していますよね。

パワー!
舞台上ではムキムキの肉体と明るい笑顔、そしておなじみのギャグで観客を沸かせる存在ですが、実は裏では“経営者”としての顔も持っています。
そう、彼は芸人活動と並行して、自身が代表を務める個人事務所を運営しているのです。
芸人といえども、スケジュール管理や営業、契約交渉などはプロのサポートが欠かせません。
そこで頼りにしていたのが、今回事件の渦中にいる飯尾雄一容疑者でした。
飯尾容疑者は、事務所のマネージャー補助という立場で業務を担当。
表舞台に立つことはありませんが、きんに君の芸能活動を支える“縁の下の力持ち”的な存在だったのです。
芸能人とマネージャー(またはその補助スタッフ)の関係は、いわば“運命共同体”のようなもの。
仕事の予定はもちろん、プライベートな相談にまで踏み込むことも珍しくありません。
だからこそ、今回の事件はきんに君本人にとっても衝撃的だったはず。
報道では勤務期間の詳細は不明だが、事務所勤務を通じて関わるようになった人物。
それでも、日々のやり取りや仕事の信頼感から強い信頼関係を築いていた可能性があります。
そんな存在が、まさか800万円という大金を巡る詐欺事件の容疑者となるとは…。
この裏切りは、金額以上に精神的なダメージが大きかったことでしょう。
きんに君は公式コメントで、「信頼していた元スタッフがこのような行為に及んだことに大変ショックを受けています」と語っています。
その言葉の裏には、芸能活動だけでなく、日常生活にも影を落とすほどの失望と喪失感がにじんでいます。
信頼は、一度壊れてしまえば元には戻りません。
SNSではこんな声が
800万円詐取事件の経緯と手口
事件の発端は、2024年4月。
飯尾雄一容疑者は、なかやまきんに君が代表を務める個人事務所に在籍し、マネージャー補助として日々の業務をこなしていました。
そんな立場を利用し、「自分が運営する洋服の通販サイト事業で資金が必要だ」と持ちかけたのです。
言葉巧みに、「すぐ返済できる」と約束。
信頼関係があったからこそ、きんに君側もその申し出を受け入れたと見られます。
額は800万円。
一般的な感覚で考えれば、かなりの大金です。
しかし、実際には通販サイトなど存在しなかったとされています。
つまり、この時点で計画的な虚偽の説明が行われていたことになります。
さらに、返済期限が近づくと連絡が取れなくなり、状況は一気に不穏な空気へ。
きんに君本人も直接返済を促したものの、音信不通に。
そのため、事務所側は同年6月に警視庁大井署へ被害届を提出。
そこから警察による捜査が始まり、2025年8月12日までに飯尾容疑者の逮捕へと至ります。
今回の手口の特徴は、「身近な関係者による詐取」という点です。
外部の詐欺師や見知らぬ第三者ではなく、日常的に顔を合わせ、仕事を共にしてきた人物が加害者となったケース。
これは心理的なハードルを下げ、被害者が警戒心を持ちにくくなる典型的なパターン。
金融詐欺や投資詐欺と違い、書面や契約よりも「口約束」や「人柄」への信頼でお金が動くため、被害発覚が遅れる傾向があります。
また、芸能人という立場も、この事件の背景に影響したかもしれません。
忙しい日々の中で、事務所運営は信頼できるスタッフに任せることが多く、細かい資金の動きを本人が逐一確認するのは難しいからです。
さらに、800万円という額は、事業資金として提示されれば不自然に感じにくい数字でもあります。
大きすぎれば疑念を抱かれ、小さすぎれば事業規模に見合わない──その絶妙な金額設定も、容疑者が計算していた可能性が…
こうして信頼・立場・金額の3つの要素がそろい、事件は成立してしまいました。
警察は今後、資金の使途についても捜査を進める見込みです。
詐欺事件は、「まさかこの人が」という相手から起きることが少なくありません。
今回の件も、まさにその典型例。
お金の貸し借りは、どんなに親しい間柄でも契約や証拠を残すことの大切さを、改めて私たちに突きつけています。
飯尾雄一容疑者の人物像と今後
飯尾雄一容疑者は51歳。
なかやまきんに君が代表を務める個人事務所で、マネージャー補助という立場にありました。
報道では勤務期間の詳細は不明ですが、舞台や収録の現場で芸人を支える裏方として関わっていたとみられます。
マネージャー補助は、いわば「現場の右腕」。
タレントのスケジュール管理や移動サポート、時には雑務までこなすため、タレントとの距離は自然と近くなります。
信頼関係がなければ務まらない仕事であり、その点で飯尾容疑者も周囲から一定の信頼を得ていた可能性があります。
外見や性格についての詳細は公表されていませんが、SNS上では「温厚そうに見えた」「現場で笑顔を絶やさなかった」という未確認の証言も見られます。
ただし、これらはあくまで個人的な印象に過ぎず、事実としての裏付けはありません。
経歴については謎が多い人物。
一部ネット情報では「元生命保険会社勤務」といった話も出ていますが、公式報道では確認されていません。
今回の件で注目されるのは、こうした「素性があまり知られていない人物」がタレントの身近に関わっていたという事実です。
芸能界では、マネージャーや裏方スタッフが公に顔を出すことはほとんどなく、その人柄や経歴もファンには見えないままです。
だからこそ、信頼が前提で成り立っている関係の脆さが浮き彫りになります。
今後については、まず捜査の進展次第。
逮捕時は黙秘しているとの報道もあり、容疑の認否や動機は不明。
警察は資金の使途などを慎重に調べる見込みで、その結果次第では起訴・公判へと進む可能性があります。
事件後、なかやまきんに君は公式コメントで「信頼していた元スタッフ」と述べ、ショックと謝罪の意を表しました。
この言葉からも、表に出てこない日々のやり取りや現場での協力関係があったことがうかがえます。
それだけに、今回の逮捕は単なる金銭トラブル以上に、信頼関係の破綻という重い意味を持っているといえるでしょう。
今回の「なかやまきんに君800万円詐取事件」は、信頼関係のもとで働いていた人物による衝撃的な裏切りとして、多くの人に強い印象を残しました。
事件は現在も捜査中であり、今後の進展によって新たな事実が明らかになる可能性があります。
内部の人間がやるのは悪質すぎる
まさかマネージャー補助が逮捕とは…
通販サイトもなかったってどういうこと?