かつて世間を騒がせた迷惑系YouTuber「へずまりゅう」が、2025年7月の奈良市議会議員選挙でまさかの当選を果たしました。
あの魚の切り身事件から数年、彼はただの炎上キャラで終わらなかったようです。
「へずまりゅうって、あの騒がしかったやつでしょ?」
そう思った人も多いはず。
でも彼の経歴を辿ると、単なる問題児では片付けられない一面が見えてきます。
この記事では、へずまりゅうの学歴・経歴、迷惑行為の裏側、そして市議としての現在地までを、解説します!
基本プロフィール
生年月日:1991年5月9日
出身:山口県防府市
身長:181cm
血液型:O型
特技:レスリング(国体・インターハイ経験あり)
あの荒々しい言動からは想像できませんが、彼はかなりのスポーツマン。
サッカー推薦で高校に入学し、後にレスリングへ転向。
なんと国体にも出場したというから驚きです。
体育会系の経験が、あのパワフルなキャラクターのルーツだったのかもしれませんね。
高校時代は喧嘩とレスリング漬けの毎日!
山口県鴻城高校にサッカー推薦で入学した彼。
しかし、1年からレギュラーになったことで先輩に目をつけられ、いじめに遭ってしまいます。
その結果、喧嘩→停学→レスリング部に転部という波乱の展開に。
ところがそこから才能を開花。高校2年で始めたレスリングで国体に出場し、吉田沙保里との対戦歴まであるとのこと。
…本当に、何者なんだ君は?
大学時代はオリンピックを目指すも挫折
大学は徳山大学(現・周南公立大学)へ進学。
ここでもレスリングに打ち込む日々が続きました。
ただし、部活動は超絶ブラック。
上下関係は地獄級、体罰も日常茶飯事。
「人格がねじ曲がったのは大学時代」と語る彼の言葉には、闇の深さがにじみ出ています。
さらに、肩の怪我でレスリングを断念。
夢を失った彼は、一気に道を外れていくのです。
就職→退職→迷惑系YouTuberへ
卒業後、日本製鉄や日本製紙に就職するも、わずか数年で退職。
以降は“迷惑系YouTuber”として活動を開始。
・有名YouTuberの家にアポ無し凸
・スーパーマーケットで魚の切り身を会計前に食べる
などなど、倫理観ガン無視の企画でバズを狙い続け、結果「窃盗罪」で逮捕されるに至ります。
一言で言えば、炎上に命を懸けていた男。それが、当時のへずまりゅうでした。
バズの代償と失ったもの
彼が社会に迷惑をかけ続けていたころ、家族は地元で肩身の狭い思いをしていたといいます。
また、大学時代から交際していた彼女が病気で亡くなっていたことも判明。
この経験が彼の人生観を変えたのかもしれません。
SNSではしばしば「自分のせいで彼女を守れなかった」と自責の言葉を綴っていました。
一見ふざけてばかりのように見える彼ですが、心の中には後悔と哀しみが確かにあったのです。
なぜ奈良市議に?当選の理由を考察
ここで疑問。
なぜ彼が奈良市議選に出馬し、そして当選したのか?
ひとつの理由として「発信力」があります。
SNSで鍛えた“拡散力”を武器に、街頭でのアピールも巧みでした。
また、政策の内容は意外にも真面目。ゴミ問題や子育て支援、地域活性化など、身近な課題に取り組む姿勢を見せていました。
「やんちゃだったけど、人間味がある」
そう評価する地元有権者も多かったようです。
当選した理由は、大きく分けて3つ。
① 発信力と知名度が“政治の壁”を突破した
まず一つ目は、なんといっても圧倒的な知名度です。
へずまりゅうの過去の炎上行為は、すでに全国区。
良くも悪くも“名前を知っている人”が多い。これは選挙において強烈なアドバンテージになります。
しかも彼は、YouTubeやXなどSNSでの発信力が圧倒的。
市議候補者の中でも群を抜いて“露出が多い”存在だったのです。
政治家にとって知名度は命。
「名前すら知られていない候補者」が多い中、へずまりゅうはすでに“話題の人”として一歩リードしていたわけです。
② 地元での地道な活動が意外と好感触だった
実は選挙前、彼は奈良市でゴミ拾いや地域イベントの参加など、地味だけど誠実な活動を積み重ねていました。
SNSでは「クリーン活動してるへずま、見直したかも」「思ってたより真面目で驚いた」といった声も。
市議レベルの選挙では、“距離感の近さ”が重要。
へずまりゅうのように、直接会って話せる候補者は、それだけで有権者の印象に残ります。
また、彼は街頭演説で「迷惑系から真面目系に変わりたい」「一度チャンスをください」と自らの過去を正直に語り、若者や主婦層の共感を得ていたとも言われています。
③ 政治への“無関心層”に火をつけた
そして最大の理由が、これまで選挙に関心がなかった層の票を掘り起こしたことです。
特に20〜30代の若者は、政策よりも“人間そのもの”に惹かれやすい傾向があります。
「正直すぎるところに親近感ある」
「議員が偉そうにしてるよりマシかも」
そんな“リアルな人物像”に引き寄せられた無党派層が、意外にも投票に足を運んだ可能性があるのです。
TikTokやYouTubeなどでも「へずまの選挙おもしろすぎ」と拡散され、まるでイベント感覚で“投票に行く若者”が急増したとの見方もあります。
結局、へずまりゅうって何者?
結論から言えば、彼はただの“問題児”ではありませんでした。
- 熱血体育会系
- 闇を抱える青年
- SNSの達人
- 市議に選ばれるほどの行動力
矛盾だらけだけど、人間臭さがあるからこそ目が離せない存在。
これまで“悪目立ち”だった彼が、今後どんな“本当の活躍”を見せてくれるのか。
正直、ちょっと楽しみだったりします。
まとめ
へずまりゅうの経歴を改めて振り返ってみると、表面上の“炎上”だけでは見えてこない、深いドラマが詰まっていました。
どこか漫画の主人公のような波乱万丈ぶり。
「どうせまた問題起こすんじゃ…」という声もありますが、ここから本当に“変われるかどうか”が彼の真価です。
奈良市民の期待にどう応えていくのか。しばらく彼から目が離せませんね。