2025年10月29日、深夜2時すぎ突如はじまった赤井はあとさんの配信
画面の向こうで語られたのは、笑顔の裏に隠れていた限界の声でした。
配信はすぐに非公開となり、そして彼女は活動を休止。
いったい、あの夜に何があったのでしょうか。
ホロライブの裏側では、どんなことが起きていたのでしょうか。
この記事では、配信が非公開になった理由、語られた本音、そしてホロライブという組織のリアルな構造まで。
赤井はあとさんの視点から、その夜の出来事を丁寧に読み解いていきます。
配信が非公開になった理由
ある日の深夜、なんの予告もなく赤井はあと（はあちゃま）の配信がしずかに始まりました。
時間はまさかの夜中の2時すぎ。そしてそこから、なんと5時間以上も続いたんです。これはもう、ただごとじゃありませんよね。
配信を見ていた人たちは、きっとこう思ったはずです。
「え、これほんとに大丈夫？」「泣いてる…？」
そう、画面の中ではあの赤井はあとさんが涙まじりに心の中をすべて吐き出していたんです。
その内容は、長年ためこんでいた気持ちが一気にあふれ出たようなもの。
「やめたいって言ってるのに、ずっと待ってって言われる」
「みんなの期待にこたえなきゃって、もうつらい」
ファンとのすれちがい、事務所とのあいだのもやもや、自分のキャラとのギャップ…。ひとつひとつが重くてリアルでした。
冗談まじりじゃすまされない、そんな本音の連続だったんです。
だけどこの配信、すぐに非公開になってしまいました。理由は簡単で、あまりにも生々しすぎたからなんです。
たとえば、ほんの一部だけ切りとられて「ホロライブでいじめ？」みたいに広まってしまったことも。
でも、ちゃんと見ていた人ならわかるはず。
はあちゃまはだれかを名指ししたわけでも、文句ばかり言っていたわけでもありません。
むしろ「誤解されたくない」「わかってもらいたい」と、言葉を選びながら話していたんです。
それでもネットの世界ってこわいですよね。ほんの少しの切りとりで、真意がねじまげられてしまう。
たとえるなら、「ほんとに仲のいい友だちにだけ聞いてほしかった話」を、勝手に町中にスピーカーで流されたようなものです。
そう考えると、非公開にするしかなかったのも納得できます。
VTuberという存在は、「キャラ」と「中の人」がごっちゃになりやすいもの。
はあちゃまもそのあいだでずっとがんばってきたんだと思います。
でも、いつかは限界がくる。
あの配信は、そんな彼女の最後のSOSだったのかもしれません。
今ではもう、その動画は見られません。
けれど、あの夜に伝えたかった気持ちはたしかに残っています。
それはきっと、「笑ってるだけがVTuberじゃないよ」という、静かでまっすぐなメッセージだったのかもしれませんね。
赤井はあと休止の真相とは
あの配信のあと、赤井はあとさんは突然、活動を休止することになりました。
それはただの「おやすみ」じゃなくて、もっと根っこの部分からくる“限界のサイン”のようなものだったのかもしれません。
運営のカバー株式会社が発表したのは、配信から数日後の2025年11月1日。
公式サイトにはこう書かれていました。
「本人の体調不良により、当面の間活動を休止いたします」
「一部SNS等にて切り取りや憶測を含む発信がなされておりますが、本人の名誉や心情を著しく傷つける行為であり、到底看過できるものではありません」
ここまで強い言葉で声明が出されるのは、正直めずらしいことです。
つまり運営も、「これはただの休みじゃない」と感じていたということなんでしょう。
実際、配信で語られた内容の一部は、悪意あるかたちで切り取られ、まるで「ホロライブ内部の暴露」や「誰かを名指しで批判した」と誤解されるような拡散もされていました。
中には「メンバー同士の確執」や「いじめ」なんて言葉まで飛び交い始め、ネット上は一気にざわつく展開に。
けれど、本当にそうだったのでしょうか。
本人の発言をていねいに見ていくと、実はそのどれも“断定”されたものではありません。
むしろ「自分が輪に入れなかった気がする」「外側にいるような気がしてた」というような、感覚の吐露が多かったのです。
つまり、他人を責めるよりも、自分の弱さやつらさを正直に話していた、というほうが近い印象です。
たとえるなら、体育のバレーボールで、まわりは楽しそうに声をかけあってるのに、自分だけどこか置いてけぼりにされてる気がする…。そんな感覚。
でもそれって、だれかに「おまえは来るな」と言われたわけじゃない。
ただ、空気や距離感、目に見えない壁がそこにある気がしただけ。
はあちゃまが感じていた孤独も、そんなものだったのかもしれません。
そしてもうひとつ注目すべきなのは、運営側が「誤情報の拡散には法的対応も辞さない」と明言したこと。
ふだんはエンタメ寄りの運営がここまで踏み込んだのは、「本人を守る」という意思表示でもあったのでしょう。
ファンのあいだでは、「そっとしてあげてほしい」「復帰はゆっくりでいい」という声が多く見られました。
でも同時に、「あれは本当に本人の本音だったの？」という、ちょっとした戸惑いも。
VTuberって、キャラとリアルの境界があいまいなぶん、「どこまでが演出で、どこまでが本心なのか」がわかりにくい存在です。
でも、あの配信に限っては、演出とはとても思えない“生の感情”があったように思えます。
だからこそ、「休養」という選択は、決して逃げではなく、自分を守るための大切な一歩だったのではないでしょうか。
無理にがんばらなくていい。戻ってくるかどうかも、今はまだわからない。
それでも――あの配信を通して見せた“赤井はあと”という存在が、たしかにそこにいたこと。
それだけは、まちがいのない事実なんだと思います。
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ホロライブ語られた裏側
赤井はあとさんのあの配信を通して、ふだん見えにくいホロライブの裏側が、ふと見えた気がした――そう感じた人も多かったのではないでしょうか。
もちろん、ホロライブは日本を代表するVTuber事務所であり、夢とエンタメがつまった華やかな世界です。
でも、その“キラキラ”の裏には、現実的な人間関係やスケジュール管理、そして数字へのプレッシャーがしっかりと存在しています。
はあちゃまは配信の中で、こんな言葉をぽつりとこぼしていました。
「前はもっと自由にできたのに、今はなんでも確認が必要になった」
「遊び感覚だったはずのVTuber活動が、だんだん会社っぽくなってきた」
これ、実はかなりリアルな本音です。
ホロライブがまだ小規模だったころは、もっと自由に動けていたんだと思います。
「今日はこれをやってみよう」「夜中に雑談でもしよう」みたいな、勢いとノリのある時代。
でも今は、スポンサーやグッズ展開、メディアとの連携など、すべてが“ビジネス”としてつながっています。
そうなれば当然、発言にも行動にも、ある程度の制限がかかってくるわけです。
本人からすれば、自由に走っていたフィールドに急に線を引かれたような感覚だったのかもしれません。
たとえるなら、広い空き地で遊んでいた子どもが、ある日突然「ここから先は立ち入り禁止」と言われるようなもの。
それが成長の証であると同時に、どこかさみしさを感じる現実でもありますよね。
もうひとつ印象的だったのが、はあちゃまの「ホロライブの中で浮いてる気がした」という言葉。
ホロメンたちが楽しそうに笑いあう姿を、少し遠くから見ていたような、そんな孤独のにおいがありました。
もちろん、裏で本当に仲が悪いわけではないと思います。
でも、人が増えれば増えるほど、自然と生まれる“グループ感”や“空気の流れ”がありますよね。
学校や職場でも、なんとなく輪に入りづらい日ってあるじゃないですか。その感じに近いのかもしれません。
そして、ホロライブという大きな組織の中で自分のポジションを見つけること。
それは、見た目以上にむずかしいことです。
初期メンバーだからこそ感じる「昔はこうだったのに…」という変化への戸惑い。
周囲の成長や方向性に、自分だけが取り残されたような焦り。
あれだけ多くのファンに愛されてきたはあちゃまでも、そんな気持ちを抱いていたとしたら
それは決して“弱さ”なんかではなく、むしろ人間らしい心の揺れだったのだと思います。
裏側があるというのは、組織として成熟した証。
でも、そこに居場所を感じられるかは、また別の話です。
赤井はあとさんがあの夜に見せてくれたのは、「ホロライブの裏にある、人間らしさ」だったのかもしれませんね。
