2025年夏の甲子園で大きな注目を集めているのが、
県岐阜商業高校の外野手・横山温大(よこやま はると)選手です。
生まれつき左手にハンディを抱えながらも、右手一本で守備や打撃をこなし、チームを支える姿は観客を驚かせています。
岐阜大会では打率.526を記録し、県岐阜商を16年ぶりの甲子園へ導いた立役者に。
甲子園本大会でも安打を重ね、安定した守備で存在感を示しています。
本人は「特別扱いではなく実力で評価されたい」と語り、常に前を向く姿勢を崩しません。
横山温大選手が甲子園で見せる挑戦は、ただの感動物語ではなく「できる方法を探す」野球人生そのもの。
この記事では、横山選手のプロフィールや甲子園での活躍、そして右手一本で挑み続ける野球人生に迫ります。
横山温大プロフィール
所属校:岐阜県立岐阜商業高等学校(県岐商)
学年:高校3年生(2025年時点)
ポジション:外野手(主にライト・レフト)
背番号:9番
投打:右投げ・左打ち
出身中学:緑陽中学校(岐阜県)
生まれつき左手の指が欠損しているというハンディキャップを持つ。
右手にグラブをはめて守備をこなし、ボールを捕った後は左手でグラブを抱え、瞬時に右手で送球するという独自のスタイル。
中学時代は投手も兼任していたが、高校では外野手に専念。
県岐阜商業高校の外野手・横山温大(よこやま はると)選手は、2025年現在高校3年生の18歳。
名門・県岐阜商で背番号9を背負い、右翼手としてレギュラーに名を連ねています。
特徴的なのはそのプレースタイル。横山選手は、生まれつき左手の指に欠損があり、右手一本で野球に挑んでいます。
守備では左利き用グラブを右手にはめ、捕球したら瞬時に外して送球。
バットも右手でしっかり握り、左手は補助的に使うだけです。
それでも豪快なスイングと安定した打撃を見せ、チームの勝利に貢献しています。
「そんなプレー本当に可能なの?」と驚く人も多いかもしれません。
実際、入学当初は監督も「ベンチ入りは厳しい」と見ていました。
しかし努力の積み重ねで、いまや「いなくては困る選手」と評価される存在に。
まさに努力で道を切り開いた選手と言えます。

まさに努力の賜物
彼が野球を始めたのは小学校3年生のとき。
義手をつけて練習していた時期もありました。
それでも夢を諦めず、強豪の県岐阜商へ進学。
そこで才能を磨き、外野手としてレギュラーを勝ち取りました。
目標とするのは、同じく片手で大リーグを沸かせた伝説の投手ジム・アボット。
自分の姿を重ねながらプレーを続けています。

伝説のジム・アボット!
横山温大が甲子園で輝く理由
県岐阜商は創部100周年の節目で、16年ぶりに甲子園の舞台へ戻ってきました。
横山選手はその中心選手の一人。
岐阜大会ではチームトップの打率.526を記録。
驚異的な数字で甲子園出場に大きく貢献しました。
甲子園本大会でも、1回戦の日大山形戦では4打数2安打1打点。
しかも同点打という勝負強さを発揮。
続く2回戦・東海大熊本星翔戦でも安打と犠打で勝利に貢献。
さらに3回戦・明豊戦では初回にタイムリーを放ち、3試合連続安打をマークしました。
「右手一本だから」と特別扱いされるのではなく、純粋に勝負強いバッターとして評価されているのが印象的。
守備でも見どころがあります。
右翼からの返球は力強く、甲子園でも安定感を発揮。
グラブを素早く外して送球に移る姿は観客を驚かせる一方で、違和感を感じさせないほど自然。
努力の積み重ねで完成させた動きです。
そして忘れてはいけないのが、精神的な強さ。
観客やメディアが「感動物語」と取り上げる中、本人は「そんなレベルの話ではない」と語っています。
これは弱さを隠すための言葉ではなく、自分のプレーを正当に評価してほしいという意思の表れでしょう。だからこそ、見る人は心を打たれるのです。

勇気をもらえるんだよね。
右手一本の野球人生と今後
横山温大選手の物語は、単なる感動エピソードにとどまりません。
彼が示しているのは「ハンディがあっても関係ない、やり方次第でできる」という事実。
SNSには
といった声が寄せられ、多数の応援メッセージが届いています。
彼の支えとなっているのは家族の存在。
両親に「恩返しできたかな」と語る横山選手の言葉には、感謝と誇りが込められています。
下宿生活を送りながらも、心の支えを家族から受け続けてきたことが、ここまでの成長につながったのでしょう。
今後の進路はまだ公表されていませんが、大学野球や社会人野球で挑戦を続ける可能性もあります。
片手の大リーガー、ジム・アボットに憧れる彼が、さらに高い舞台を目指す姿を想像するとワクワクしますね。
そして何より、彼のプレーは同じようにハンディを抱えた人々に大きな希望を与えています。
「できない理由」ではなく「できる方法」を探す。
その姿勢こそ、多くの人が横山選手に惹かれる理由ではないでしょうか。
まとめ
県岐阜商の横山温大選手は、右手一本というハンディを抱えながらも努力を重ね、甲子園の大舞台で堂々と輝きを放っています。
驚異的な打率や安定した守備だけでなく、「特別扱いではなく、実力で評価されたい」という強い姿勢が、多くの人の心を動かしているのではないでしょうか。
支えてくれる家族や仲間への感謝を忘れず、自分のプレーで勇気を届ける姿は、高校野球ファンだけでなく幅広い人々に希望を与えています。
進路はまだ決まっていませんが、今後どんなステージでプレーしても、その挑戦の物語は続いていくはずです。
横山温大選手の「できない理由ではなく、できる方法を探す」姿勢は、これからも多くの人に勇気を与え続けるでしょう。
「自分も頑張ろうと思えた」